コラムをnoteに掲載しました。
今回は、田村正勝(早稲田大学名誉教授、RISS名誉会長)の「近代文明の危機と希望の光」です。
田村 正勝(たむら まさかつ)
(早稲田大学 名誉教授 経済学博士
一般社団法人 社会科学総合研究機構 名誉会長)
(1)近代文明の光と影
シュペングラーの予言と3つの複合汚染
西欧文明の「春夏秋冬」を解明した歴史家のシュペングラーは、ほぼ100年前に、現在の文明は19世紀中葉から冬の時代に入っており、大衆は極度の「知的生活」から不妊症となり、人口減少が持続すると主張した。同時に「空洞化した民主主義」とともに「知性」が破壊され、21世紀になると無制限な戦争が続く。そして2200年ごろまでにカエサルが出現して、その後は弱肉強食の先史時代へ逆行すると予言した(『西欧の没落』ミュンヘン、1917年)。
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